仕事中や勉強中にぼーっとしていると、「こら、ぼーっとしてないでちゃんとしろ!」なんて怒られた経験ありますよね?
ぼーっとしていると何も考えてないように見えたり、ちゃんとしてないように見えるからですね。
ただ、私は仕事中の7、8割はぼーっとしてます。
なぜぼーっとするかというと、その方が色々アイディアが浮かんだりするからです。
「あ、そうか!」とか、「これとあれつなげると面白い!」とか、お仕事でプログラミングしている時とかでも画期的なロジックが色々浮かびやすくなるんです。
反対に、「なんとかせねば!!」という意識で、一生懸命頑張って考えている時は意外と良いアイディアはなかなか出ずに余計に焦ることになります。
聞くところによると、一番アイディアが出にくい場所が「会議室」という話もありますが、これも出席者一同一生懸命考えているからです。そして時々ぼーっとしている出席者が良いアイディアを出したりする。
なぜぼーっとしている人が良いアイディアを出したりするかというと…ぼーっとしているほうが脳が良く働いているからです。
実は最新の研究では、ぼーっとしている方が脳の働きが良いことがわかっています。
このぼーっとした状態の脳には「デフォルト・モード・ネットワーク」と呼ばれる状態が形成されています。
そして、この状態になると一生懸命思考している時の20倍以上も脳の働きが活発になることが確認されているんです。
なので、ぼーっとしている人は、実は頭をフル回転させていることになる。(☆。☆)
そして、ぼーっとした状態はある意味での【瞑想状態】です。
瞑想状態になると脳波はα波あるいはθ(シータ)波となり、こういう時に人はインスピレーションやひらめきを得やすくなります。量子力学的に言えば、ゼロ・ポイント・フィールドにアクセスして情報を引き出しやすい状態になるんです。
天才が言うような、「おりてくる」状態ですね。
さらに言えば、そのような状態は副交感神経が優位になっています。副交感神経は、休息している時や、リラックスしている時、またはワクワクしながら何かに集中している時などに働く神経です。
表情も緩んでおり、体の筋肉も弛緩した状態です。
そして、このような状態が人間のパフォーマンスが最大限に発揮されるんです。
アスリートが顕著だと思いますが、トップに行けば行くほど「いかにリラックスできるか」が勝負になりますよね。それは私たちにとっても同じことなんです。
あなたには一生懸命頑張っているけどなかなか上手くいかないこと、思ったように改善しないことないですか?
その原因は、そもそも頑張っちゃっているからかもしれませんよ。
私たちは子供の頃から「頑張れ、頑張れ」って言われ続けています。
他人に対するちょっとした声掛けでも、「頑張ってくださいね」とか言ってます。
余談ですが…英語では相手を応援する時には
Good luck 「幸運を祈る」
Wish you the best 「幸運を祈る!」
Keep it up! 「その調子で!」
You can do it! 「君ならできるよ!」
というように、日本語で言うような「気合を入れて頑張れ!」「気合いだ!気合いだ!」みたいなニュアンスではありません。どちらかというと…Take it easy! のようにリラックスすることの重要性が理解されています。
話を戻して、「頑張れ!」と言われると何をするにしても自然と「頑張ろう」と意識するようになります。
「頑張ろう」と常に意識しているので、がんばり続ける現実が確定していくことになるんです。
で、「あー、もうこれ以上頑張れない」って思った時に氣づくんです。
頑張ってるのに報われない、という事実に。
誤解しないでくださいね。努力を否定しているわけではないですよ。
自分が情熱を傾けられることなら、それこそ死ぬ氣で一生懸命やっても良いと思います。
というか、本当のあなたが喜びや楽しさを感じることなら、むしろ一生懸命努力したほうがいい。
その努力がさらなる喜びや楽しさにつながるからです。
本来、人は喜びや楽しさを感じながら一生懸命になれる場合が最大の力が発揮されるんです。
理由は今まで説明した通り、その方が脳の状態が良くなるからです。
逆に、「人から認められるために頑張らねば!!」とか、「お金を稼ぐために頑張らねば!!」という、悲壮感に満ちた無理やりの頑張りだとうまくいかないということです。
それでは本来のあなたの能力を発揮できないばかりか、そもそも本当のあなたはそんなことを求めていない、という合図でもあるからです。
あなたは、本当はやりたくないことや苦手なことを頑張ることで現状を改善しようなんて一生懸命になってないませんか?
こんなこと言ったら申し訳ないですが、その頑張りはなかなか報われないと思いますよ。
それよりも本来のあなたが求めていることを見極めて、それをさらに高めたり深めたりすることに一生懸命になるんです。
そうすることが本来のあなたの能力を発揮することにつながるばかりか、その喜びの意識がさらなる喜びの状態を引き寄せることになるのです。