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ヘルメスの七つの原理(原則)④

4.極性の原理

すべてのものに2つの面がある。すべてのものに2つの極がある。

すべてのものが正反対の性質を併せ持つ。

似たものと非なるものは同じ。

正反対のものの本質は同じで、違うのは度合いだけである。

二つの極は一つに交わる。

すべての真実は、半分だけ正しい。

すべての逆説(対立)は調和する。

すべての経験と選択は、最終的には同じものです。1本の棒をイメージしてください。これには両端があります。裕福と貧困、健康と病気、熱いと冷たい、好きと嫌い、などは棒の両端でしかなく、程度の差でしかありません。

絶対的な基準はなく、人によって違うものです。すべては同時に存在しています。あなたが正しい(もしくは悪い)と思っていることは、あなたの勝手な基準かもしれません。絶対的な基準を探したり、良い悪いを決めるのではなく、棒全体を見ることが大切です。

人は人に優劣をつけたがる癖があります。1番と最下位を決めたがるのです。もし、今の人間関係で嫌いな人を切り捨てると、次はまた今の中で最下位を探しだします。そうやって最下位を切り捨てていくと交際関係がどんどん狭くなり、人としての器もどんどん小さくなります。嫌いな人の正体はあなたのシャドウ(影)です。切り捨ててはいけません。多様性の無いところに成長はありません。

常に客観的にあるがままに見ることを心がけることが、高次の視点につながります。「陰極まって陽となり、陽極まって陰となる」という言葉があるように、陰と陽は対立しているように見えて調和しているのです。

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